公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会ロゴ
会員専用ページへ(専用のIDとパスワードが必要です)
全鍼師会について
ごあいさつ
全鍼師会沿革
全鍼師会役員名簿
全鍼師会組織図
会館のご案内
お問い合わせ
都道府県師会日本地図イラスト表示
都道府県師会一覧テキスト表示
国家資格について
健康つくりのススメ
事務局より
事業報告
東洋療法推進大会
地域健康つくり指導者研修会
スポーツ鍼灸マッサージ指導者育成講習会
温泉とはりきゅうマッサージで健康つくり講演会
安心の雑学
メディアニュース
保健について
入会案内
リンク
個人情報保護法について
第11回東洋療法推進大会in静岡プログラム
『今こそ東洋医学を考えよう!』
 第11回東洋療法推進大会in静岡が、10月14・15の両日、静岡県熱海市「熱海後楽園ホテル」を会場に開催された。
 初日正午から始まった開会式で400名を超す参加者を前に杉田 久雄全鍼師会会長は、「(2月22日開催『鍼灸マッサージ制度を守る緊急決起集会』以降)国会議員の皆様も我が業界の窮状に理解を示し、少しずつ我々の方へ顔を向け始めてくれているようだ。鍼灸マッサージ療養費の取扱額が増加していることは、それだけ国民の需要が多いと胸を張るべきだ。しかし、適切な請求が大前提であり、最近になって厚労省も我々のように組織に加入し適切な請求を行っている者とそうでない者とは違うという認識を持ち始めてきているように感じている。無免許問題については、国民生活センターの『手技による危害』の公表以降、マスコミも関心を持ち始めているようだ。我々はきちっと襟を正し、国民に対して良質な医療を提供出来るよう努力していきましょう」と挨拶した。
 それを受けて鈴木 和彦静岡県師会理事長が、「二日間よろしくお願い申し上げます」と力強く挨拶。その後、来賓の川勝 平太(かわかつへいた)静岡県知事(代理)、齊藤 栄(さいとうさかえ)熱海市長からご祝辞を賜った。
 その後、当会功労者に対する感謝状の贈呈がおこなわれ、二日間にわたる熱い大会の幕開けとなった。
 感謝状の受賞者は、田中 正宏(たなかまさひろ)セイリン株式会社社長、今井 政一(いまいせいいち)大高酵素株式会社社長(代理)、杉山 誠一(すぎやませいいち)(公社)全日本鍼灸マッサージ師会前監事の3名。大会の模様を次にご報告します。
特別講演
「身体と心に鍼灸を 〜被災地で実感した鍼灸の力〜」
講師:有田 芳生(ありたよしふ)氏(ジャーナリスト・参議院議員)
 今回の特別講演は北朝鮮による拉致問題やオウム真理教事件等でジャーナリストとして、また参議院議員としてその問題解決に奔走している有田 芳生先生をお招きしてのお話でした。
 講演は自身の選挙活動中の鍼灸治療体験や東日本大震災での被災地での活動、そして同行した鍼灸マッサージ師の治療を通じて感じた鍼灸マッサージの治療能力の高さなど、客観的かつ論理的に説明をされていました。途中、サプライズとして同行した鍼灸マッサージ師・竹村 文近(たけむらふみちか)先生が壇上に上がり、対談するなど鍼灸マッサージの世界を存分に解説していただきました。
 有田先生はテレビ・雑誌などでご存知の方も多いと思いますが、今回の講演をお聴きしてジャーナリストとして正しい情報の裏付けや公平な視点、丁寧な言葉遣いでの発信に細やかな神経を使っている方だと感じました。こうした姿勢は我々にも通ずるものがあり、正しい情報や知識を患者様に伝えていくためには、日頃から身につけておくべき素養と改めて感じました。
 最後に有田先生は鍼灸マッサージについて、国民医療として正しく認められることが必要と、力強く語ってくださいました。同時に我々にも高い技術と知識の研究研鑽が求められています。今回の講演は我々への激励と共に大きな期待を感じさせるものだったと思います。(報告:笹川 隆人)
 
大会プログラム
◇第1日 10月14日(日)
時間 プログラム
12:00〜12:30
 第1部 開会式

12:40〜14:10
 第2部 特別講演
  「身体と心に鍼灸を 〜被災地で実感した鍼灸の力〜」
   講師:有田芳生氏

14:20〜15:50
 第3部
 分科会1 介護事業推進委員会
      学術講演「認知症 ゆとりの介護」
      講師:萩原秀男医師
 分科会2 東日本大震災活動報告「被災地に聞く」
 分科会3 視覚障害委員会
      「卒後訓練はみんなのメリットに」

16:00〜17:30
 第4部
 分科会4 学術委員会「一般口演」
 分科会5 事業委員会「東洋医学川柳」
 分科会6 災害支援活動研修「災害活動リーダー研修」

懇親会
 
◇第2日 10月15日(月)
9:00〜10:30
 第5部
 分科会7 保険推進委員会&学術委員会
      「地域医療における鍼灸マッサージ師の役割」
       〜療養費の今後について〜
 分科会8 スパ事業委員会
      「スパ(SPA)=治療院は世界の常識ですよ」

10:40〜12:10
 第6部
 分科会9 無免許対策委員会
      「鍼灸マッサージを取り巻く環境を考える」
 分科会10 スポーツ事業委員会
      「地域スポーツを盛り上げろ!」

12:20〜12:30
 第7部 分科会報告/閉会式
 
○御礼の言葉
(公社)静岡県鍼灸マッサージ師会 理事長 鈴木 和彦
 第11回東洋療法推進大会in静岡に、全国より多くの皆様にご参加いただき、各師会長様をはじめ、お越しくださった皆々様に心より厚く御礼申し上げます。
 
◇分科会(1)介護事業推進委員会
学術講演「認知症 ゆとりの介護」
講師:萩原 秀男(はぎわらひでお)医師 (医療法人社団 秀慈会 理事長)

 2020年には認知症患者は300万人にも達するといわれる認知症。その認知症に日頃より現場で向き合っている萩原 秀男医師に「認知症 ゆとりの介護」をテーマにご講演いただいた。講演では、人間の脳はどうなっているのか、また心はどうなっているのか、そして認知症になると脳や心がどのように変化していくのかを症状や治療、予防から介護に当たる際のポイント等に至るまで、多岐にわたりご説明いただいた。萩原医師は認知症専門医ではないが、それゆえに様々な角度から「認知症」に対しアプローチしておられ、その考え方は我々あはき師にとり、とてもわかりやすいものであったと思う。また、講演の結びに、「誰もがいずれ罹る認知症という病気を通して、我々健常者は、人間とは何か、健康とは何か、人生とはどう生きるべきか等々、非常に多くのものを考え直す時がくるであろう。特に、健康的、人生的、そして社会的側面より検討すべきである」とおっしゃっていたのが印象的であった。(報告:燒 広行)
◇分科会(2)災害支援窓口担当
東日本大震災活動報 「被災地に聞く」
 分科会の冒頭、東日本大震災の活動写真や報道写真などをまとめたビデオ(全鍼師会普及事業委員会監修)が流れると、会場の雰囲気は一変し、厳粛な空気の中、分科会は始まった。
 主たる被災三県から、佐々木 実(ささきみのる)岩手県師会会長、山田 幹夫(やまだみきお)宮城県師会会長、熊田 泰治(くまだやすはる)福島県師会庶務部長に、当時の被災状況や支援活動の様子についてご紹介をいただいた。  各県とも共通したのは「災害後の会員の安否確認の難しさ」「支援活動をおこなうにあたっての資金・人員調達の難しさ」「事前準備の甘さ」を指摘している点だった。阪神大震災や岩手宮城内陸地震で支援活動に参加してきた経験者でさえ、自分の地元で起きた大災害にはその経験がうまく活かせなかったという言葉には、他人事ではない重みがあった。(報告:笹川 隆人)
◇分科会(3)視覚障害委員会
「卒後訓練はみんなのメリットに」
 本会では公益事業として(公財)東京しごと財団の委託を受け、視覚障害を有するはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師に対する「卒後訓練事業」として、就職就業に向けた実践的教育プログラムを実施している。この経験を通して、施術者と施術を受ける国民の両方にとって卒後訓練が有意義であることを認識し、この訓練や生涯教育をテーマにシンポジウムを開催。
 パネリストの全鍼師会 山本 登(やまもとのぼる)副会長は卒後訓練と生涯教育について解説し教育の必要性を提言。堀 昌弘(ほりまさひろ)副会長は卒後訓練事業を立ち上げた経緯と就職就業に際して実践的教育が必要であること。仲澤 進(なかざわすすむ)視覚障害委員は視覚障害者の立場から経験を織り交ぜながら仕事に対する実践的な教育不足を語った。
 フロアから「もっと仕事に対するモチベーションを高めることが必要」「卒後訓練はすべての施術者に必要」などの意見とともに詳細な内容について意見交換がなされた。
 パネリストの皆様、参加してくださった皆様に感謝します。このテーマはこれからもいろいろな角度から考えていかなければならないと感じました。(報告:小澤 繁之)
◇分科会(4)学術委員会
「一般口演」
 今大会では、全国から7題の個性的な発表があり、活発な意見交換がおこなわれた。
1)岡山県の吉田 智恵(よしだちえ)先生の「逆子における東洋療法の有意性」では、東洋療法施術群34症例と非施術群を比較検討し、東洋療法施術群の逆子矯正率が高く有意性があるという報告。
2)静岡県の八木 斌月(やぎひんげつ)先生の「原穴刺激による鎮痛作用について」では、長年の臨床経験から原穴への刺激がもっとも鎮痛効果が高いという報告。
3)静岡県の澁谷 哲平(しぶやてっぺい)先生の「線維筋痛症における鍼灸治療」では、本治法による長期間の治療経過の発表で、鍼灸治療の有効性を示す報告。
4)静岡県の黒山 幸男(くろやまゆきお)先生の「てい鍼による経絡治療」では、てい鍼を活用することで安全で痛みもなく、高い治療効果が得られ、またスポーツ鍼灸でも効果を発揮しているという報告。
5)神奈川県の知久 京子(ちきゅうきょうこ)先生の「耳針を取り入れた花粉症治療〜花粉症針治療効果の持続についての研究〜」では、6症例から耳針の効果を検討した発表で、治療の有効性を示唆する報告。
6)青森県の福井 宏郷(ふくいひろさと)先生の「腓腹筋痙攣に対する母指圧迫法」では、側臥位にて、痙攣側と同側の側頸部(胸鎖乳突筋上天容付近)に持続的な母指圧迫を行うことで、症状が緩和するという報告。
7)埼玉県の近藤 宏(こんどうひろし)先生の「腰下肢痛に対して低周波鍼通電をおこなった一症例」では、現代医学的な病態把握から治療計画を立て、間欠性跛行や足底の異常感覚は緩和しなかったが、疼痛とADL制限が緩和されたという報告。
 すべての発表で活発な意見交換がおこなえたことは良かったが、スライド作りのバックアップ体制など発表しやすい環境作りの必要性を感じた。
 プレゼンテーション能力の向上は増々重要になっており、私たち業界にも求められている。会員同士が日常の臨床について忌憚なく意見交換のできる場を、今後も提供できるようにしていきたいと思う。(報告:西村 博志)
◇分科会(5)事業委員会
「東洋医学川柳」
 選者代表:大野 風柳(おおのふうりゅう)先生
 全鍼師会・東洋医学川柳は「馴染みの深い川柳を通じて、私達の鍼灸・あん摩マッサージ指圧療法を主とした東洋医学の普及啓発を図る」目的で、毎年実施している。3回となる今年も昨年に引き続き、(社)全日本川柳協会の大野 風柳会長、森中 惠美子(もりなかえみこ)常任幹事、高瀬 霜石(たかせそうせき)常任幹事の先生方に、作品の選考をお願いしました。今年も全国から様々な視点から東洋医学に関する作品を572句いただいた。選考委員の先生方から、今年は川柳の技術的水準の高い作品が多く、選考にたいへん苦慮されたと感想をお聞きしました。また、今年は公的免許制度が確立されていない名称「整体師」「鍼医」「鍼灸医」「東洋医」等を用いた作品が目立ちましたが、これらは選考外としました。
 入選作品10句から会場で選ばれた、最優秀作品・優秀作品並びに入選作品・特別賞をご紹介いたします。(報告:鈴木 和彦)
 
○最優秀作品(商品券5万円贈呈)
『行きたいよ スカイツリーと マッサージ』フクチャン
 
○優秀作品(各作品に商品券1万円贈呈)
『地球儀の いたるところに 鍼を打つ』れんじぃ
『鍼灸師 指で身体の 声を聴く』白い鳥
 

○入選作品(商品券5千円贈呈)

『治療後に「マジでヤバい」と 驚かれ』あおちゃん
『なでしこも きっと頼った  鍼と灸』みぢんこ
『復興へ 瓦礫背負った 肩を揉む』雅(みやび)
『治癒力に エールを送る  鍼と灸』散歩(さんぽ)
『腰痛を  治そう孫を 抱くために』みどり
『子育てを 陰でささえる 小児はり』下園 信健(しもぞのしんけん)
『はり受けて こころとからだ 握手する』ヒカリ
 
○特別賞(各賞に商品券1万円贈呈)
 ◇静岡県師会賞
『不妊症 天使運んだ はり・お灸』はるやす
 ◇JTB賞
『もぐさ入れ 青春きっぷ  旅仕度』ゆうたろう
 
■総評
★大野 風柳先生
 昨年よりもぐんと質が高くなって来た。おそらく一般からの投句が加わったためもあろう。しかし、直接鍼灸マッサージのお仕事をしている立場で実感として表現されることを大いに期待している。
 三人の選者がこれぞという作品10句を皆さんが投票された結果が楽しみである。川柳作品としての評価と別に互選の結果、つまりどの作品に票が集るかが楽しみである。
 東洋医学と川柳、この関わりを大いに期待したい。川柳は目を外へ向けるよりも内に入り込む方がすばらしい作品を生む。これからの鍼灸川柳が実に楽しくて仕様がない。
 
★森中 惠美子先生
 東洋医学のもつ魅力に昨年からつづいて圧倒されている。鍼、灸、そしてマッサージと人間を良くも悪くもする原動力ではないか。その一つ、一つにもリズムがあるように思われる。川柳を表現することばにリズムがあるように、原動力となり活力を生み出すリズムはすばらしいものだろう。10句のチェックはリズムよく伝達を生かすことばを大切にと繰り返し読み返した。スカイツリー、なでしこジャパン等の人気を、そして、いじめ、子宝と身近に起きる不安感、それ以上こころ安まることのないニュースなど切りとって前向きに表現することを望むものだ。現代の日本を、地球を癒やす東洋医学のクローズアップを願っている。母ごころ、川柳ごころと大きな握手を期待して、リズムよい結果を待つことにしよう。
 
★高瀬 霜石先生
 去年に続いて選をさせて貰った。驚いたのは、句が去年よりグーンと上手くなったこと。お世辞じゃないですよ。お世辞なら「一段と上手くなった」くらいか。その分「入選した句より、私の句の方がずーっといい句なのに」とか、「選者は見る目がないよなあ」と思われた方も多いはず。その通り。そうなんですよ。入選、落選は時の運なのです。例えば、こんな句があった。
「初孫を 抱きたいために 鍼を打つ」いい句です。入選候補。ところが・・・
「腰痛を 治そう孫を 抱くために」これもいい句。だけど、似てるっていえば、似てる。僕が選べるのは、たった10句。となると、泣く泣く相討ちで両方落選にするしか手はない。かように、選者もつらいのですよ。どうか皆さん。入選しなかったからつまらない。川柳なんてもうやめた、なんてことはないように。機会をみて、また挑戦をしてみて下さい。たくさんの句に感謝。投稿いただきました皆々様に心より御礼を申し上げますとともに、来年も多くの作品をお待ちしております。
◇分科会(6)災害支援窓口担当
「災害活動リーダー研修」
 分科会は、5人1組の5班に分かれて、テーマごとにグループ作業する形式で進められた。テーマは、?与えられた情報を整理する、?会員の安否確認について必要なこと、?災害支援に必要なこと。各班の回答の完成度について採点。
 (1)の課題では、建物、人物に関する情報を分析し、まとめるもの。散り散りバラバラで細切れの情報を整理することが簡単そうに見えて難しいものだ。
 (2)(3)災害の状況を想定しての演習。正解を聞けば、テレビや新聞で見聞きしたことがあるものでしたが、「情報伝達の手段」を短い時間の中で全体を見通して考えることが難しいことを感じた。
 また当然のことだが、作業全体を通じ、話し合いを進める「リーダーシップ」の重要性を感じた。的確に情報を読み解き、周りとの信頼関係を構築できる人間力はどんな時でも必要とされる。特に災害時には人の命に関わり、憶測や間違った情報もありえる。コミュニケーションも取れない状況も考えられる。その中で関係者の統率を取り、必要な活動を必要なだけ供給する為には、平常時から訓練を経験する機会があるべきと思った。(報告:古田 高征)
◇分科会(7)保険推進委員会&学術委員会
「地域医療における鍼灸師マッサージ師の役割」
 〜療養費の今後について〜
 今回は「保険局と学術局とのコラボでのシンポジウム」。あはき療養費の取り扱いが厳しい状況にある事を紹介し、特にマッサージの往療における「定期的・計画的はダメ」と言う問題に対して、検討した。
1.全鍼師会等、関係7団体で取り組みを始めた「認定訪問マッサージ師」の概要説明
2.療養費の「疑義解釈資料(Q&A)」が発出されたが、全国では厳しい現況の紹介
3.療養費の見直しに対する「あはき療養費検討専門委員会」の行方
4.はり・きゅう・マッサージの有効性アピールのための「現状でのエビデンスの紹介」
 以上の紹介及び報告に基づき、7団体で始めた「認定訪問マッサージ」と保険(療養費)の「往療マッサージ」は別のものであるが、我々は資質向上を図ると共に「エビデンスの蓄積」を図ることによって国民的な理解と支持を得る事が大切であることを共通認識とした。(報告:中野 義雄)
◇分科会(8)スパ事業委員会
「スパ(SPA)=治療院は世界の常識ですよ」
 今回の講師である北川 毅(きたがわたけし)先生は「YOJO SPA」という名称で治療院を経営し、日本全国のリゾートホテルやスパ施設でのメディカル面からのコンサルティングを行うなどスパの世界に精通し、また、こうした施設で働く鍼灸マッサージ師の育成にも尽力をされている先生の講演は女性参加者の多い講演でした。
 近年、健康と美の維持、増進、回復を目的とした「スパ(SPA)」と呼ばれる施設が、世界各地で流行し、一大ブームを巻き起こしている。北川先生も最近は東南アジアや中東へ招かれ、国賓や海外セレブへの鍼灸治療をする機会が増えているのだとか…。
 日本では当たり前にある鍼灸院やマッサージ治療院、そして温泉・湯治、こうした施設は海外では非常に珍しい文化であり、健康志向の強い海外セレブから高い関心を持たれている分野と指摘があった。こうした「伝統医療+温水浴(日本は高温浴)」を提供する本来の施設が「スパ(SPA)」であるならば、従事する職員は医療国家免許を持つプロである必要があるはず。
 世界各地の例に漏れず、日本も「ストレス社会」「長寿社会」を迎えており、健康で若々しく長生きをすることができる知識や場がますます求められている。日本特有の「湯治」と鍼灸マッサージなどの伝統医学の知識と技術を結びつけることで、世界に冠たる日本型スパとしての温泉文化を確立することができるのではないだろうか。(報告:笹川 隆人)
◇分科会(9)無免許対策委員会
「鍼灸マッサージを取り巻く環境を考える」
1.分科会
 多くの会員に関心度の高い無免許対策は、メイン会場で150名以上が参加。
1)鍼灸マッサージの保険制度並びに業界を守るために!
2)無免許者の排除を徹底するために!
3)介護保険の中に鍼灸マッサージ師を実質的に参入させるために!
 テーマ毎に各担当より問題提起がなされ、90分の分科会で60分以上質問や要望の時間にあてた。多数の質問があり、中でも無免許対策ポスターを公的機関等に提示する運動が必要。警察署長に無免許対策の嘆願書を提出し、条例作成に入っている案件も報告された。さらには、情報を共有するためにきめ細かい開示の提案があり、今後師会長ネット「○月のお知らせ」を活用する。杉田会長の総括で「無免許対策では『有効無害は無い』『有効有害はある』有害を回避するために免許制度があることを厚労省医政局と協議する。また、今後も合格点の事業運営を図る」との決意が示された。
 
2.資料展示ブース
 各師会の活動がよく分かる展示であり、各師会の今後の事業運営に繋がる。国民生活センター、サンデー毎日の資料は無免許対策を後押しするもので各師会で活用されたい。資料提供いただいた各師会に感謝します。(報告:伊藤 久夫)
◇分科会(10)スポーツ事業委員会
「地域スポーツを盛り上げろ!」
 (公社)全日本鍼灸マッサージ師会が、各都道府県の体育協会にトレーナー部会が組織されているかどうか、アンケートを実施したところ41都道府県から回答があり、その中でトレーナー部会がある都道府県は14件。この実態を踏まえ、まだ組織されていない県は、私達が医師、PT、柔道整復師、日本体育協会公認アスレティックトレーナーと協力し、組織化の方向に動きましょうといった問題提起をおこなった。
 参加者の中には体育協会・競技団体・医科学委員会・トレーナー部会の関係が整理できていない方も多く見受けられ、こうしたスポーツ関係組織の理解も重要な事だとあらためて感じた。
 地域の競技団体と提携し、競技会に参加することで、多くの選手が治療に訪れたという発言もあり、このように地域に結びついた活動を推進するためにも是非県の体育協会にトレーナー部会を設置することを勧めた。数県の先生方から是非進めていきたいとの声があり、具体的なノウハウを提供することができた。
 スポーツ鍼灸マッサージ指導者育成講習会修了者が地域の体育協会で活用していただけるよう、今後地域における、地道な活動が重要であることを再認識した分科会だった。(報告:朝日山 一男)
 
○懇親会
 参加者が一堂に会した懇親会会場は壮観。始めは緊張気味でも杯を重ねるごとに旧知の友となっていく。あちこちで懐かしい再会にあふれる笑顔が印象的だった。今回は協同組合関係業者さんから多くの豪華商品が提供され、大抽選会がおこなわれ、あちこちのテーブルで歓声があがった。地元のチャンジィーバンドの演奏が熱海の夜を盛り上げてくれた。
○総括
 全鍼師会がもっとも大きな事業としている「第11回東洋療法推進大会in静岡」が10月14・15の両日、全国から400名を超える参加を得て熱海後楽園ホテルで開催された。  今回も同時に3会場において10の分科会が行われた。特別講演では有田 芳生氏(ジャーナリスト・参議院議員)を講師に迎え、「身体と心に鍼灸を〜被災地で実感した鍼灸の力〜」と題した講演。有田(ありた)氏は自らの鍼灸体験と大震災の被災地で活躍する鍼灸師に同行し「人間の復興が遅れている」と指摘した。オーダーメイドの治療ができ、身体と心に有効な鍼灸マッサージの発展を望むと語り、我々はまた一人大きな理解者を得た思いである。  また、今回も一般口演が開催され7名の会員が臨床の成果等を発表した。一症例に対して意見交換し、学術担当者が総評する様子は、本会のミニ学会のようであった。震災と災害に関するもの、学術と保険のコラボレーション、法制関係等々、例年とは一味違う分科会となり大会テーマ「今こそ東洋医学を考えよう!」は十分達成できた。  大会の様子はそれぞれ報告されたが、静岡大会は本会が次の10年に向けて新たな歴史を作っていく始まりの大会である。その意味でも静岡県師会を始め大会役員が、そして参加者が見事に盛り上げ成功裡に終了した。大会旗は静岡から新潟へ渡され、来年10月20・21日に開催予定である。(副会長:山本 登)
ご協力ありがとうございました
 
 
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
〒160-0004 東京都新宿区四谷三丁目12-17 TEL:03-3359-6049 FAX:03-3359-2023
 
このサイト内における文章・画像・写真等の著作権は、すべて公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会に帰属します。
無断使用は固く禁止いたします。
別ウィンドウでの他リンクサイトにつきまして、音声パソコンでの検証は未確認ですので、
ご了承の程よろしくお願い申し上げます。