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第9回東洋療法推進大会in石川プログラム
 全鍼師会大会は、これまで以上に国民の健康増進に寄与することを願い「東洋療法推進大会」と改称された。改称後初めての大会が9月19・20日に金沢市で開催された「第9回東洋療法推進大会」である。随所に新しい取り組みがみられ、一般・学生を含め530名の参加者は、数ある分科会の中から何を選択するか頭を悩ませていた様子が印象的だった。企画側も参加者も大いに燃えた2日間を特集する。
 
■大会要項
大会テーマ「みんなで創ろう 地域に根ざした鍼灸マッサージ」
主催:社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
協力:社団法人 石川県鍼灸マッサージ師会
会期:平成22年9月19日〜20日 12:30
会場:金沢エクセルホテル東急
 
■大会プログラム
★第1日(9月19日)
12:00〜12:50
 第1部 開会式

13:00〜14:30
 第2部 分科会
 1)県民公開講座シンポジウム「がん医療における東洋医学の現状と展望」
 2)組織強化部県民公開講座「地域の核としての能登空港」
 3)東洋医学川柳

14:40〜16:10
 第3部 分科会
 4)特別講演「地域医療に生かすアサーティブ・コミュニケーション」
 5)法制局「無資格無免許対策 総ざらい」〜ひとりひとりが対策委員〜
 6)観光地部「温泉とはり・きゅう・マッサージで健康つくり」

16:20〜17:50
 第4部 分科会
 7)学術講演「トリガーポイント治療法」
 8)シンポジウム「鍼灸医療推進研究会各部会活動報告と今後の活動方針について」
 9)保険局「療養費制度普及活動の公益性について」
 
★第2日(9月20日)
9:00〜10:30
 第5部
 10)学術講演「鍼灸のグローバル化とその条件」
 11)学術局「一般口演1」
 12)介護事業推進委員会「あなたもできる!地域に根ざした介護予防」
    〜みんなでつくろう「ゼンシン体操」の輪〜

10:40〜11:25
 第6部
 13)学術講演「ロコモティブ・シンドロームと高齢者スポーツ」
 14)学術局「一般口演2」
 15)教育講演「鍼灸マッサージ医学を築いた石川県の研究者たち」

11:30〜12:30
 第7部
 分科会報告/閉会式
■県民公開講座シンポジウム
「がん医療における東洋医学の現状と展望」
 日本人の死亡原因第1位であるがんについて、鍼灸治療の役割を紹介。医療の本流の中で鍼灸治療がどう使われて成果を出し、今後はどのように医療と連携していくべきかを考えるシンポジウム。
 
1「現代がん医療の進歩と東洋医学の役割」
金沢医科大学腫瘍内科学 教授 元雄 良治(もとおよしはる)
金沢医科大学腫瘍内科学 教授 元雄 良治(もとおよしはる)
元雄先生:外科療法、放射線療法、術前・術後化学療法、分子標的治療、ホルモン療法、免疫療法、緩和ケアを組み合わせる集学的治療について報告。漢方治療では、慢性疾患からの発がん予防・再発予防、副作用軽減、外科手術後の合併症対策、腫瘍免疫能の賦活化、緩和ケアにおける症状緩和などに利用されていることを紹介。
 
2「がんと統合医療−鍼灸治療の現状と可能性−」
(社)全日本鍼灸学会 副会長 小川 卓良(おがわたかよし)
(社)全日本鍼灸学会 副会長 小川 卓良(おがわたかよし)
小川先生:緩和ケア、延命およびQOLの改善、鍼灸治療が免疫力を高めることが今後がんそのものの治療や予防に有効とする研究を紹介。治療を選択、決定は患者自身である、心の持ち方や生き様まで踏み込んだ。
 
3「がん医療に対するはり・きゅう治療の役割 −副作用を和らげる効果−」
明治国際医療大学 准教授 福田 文彦(ふくだふみひこ)
明治国際医療大学 准教授 福田 文彦(ふくだふみひこ)
福田先生:アメリカとイギリスにおけるがんと鍼灸治療のガイドラインを紹介。化学療法の副作用に鍼灸治療が有効であること、化学療法による末梢神経障害に対し、鍼通電療法で良好な結果を得ていることを報告。
■組織強化部県民公開講座
「地域の核としての能登空港」
石川県企画振興部空港企画課 課長 表 正人(おもてまさと)
石川県企画振興部空港企画課 課長 表 正人(おもてまさと)
 地の利の悪さ、地域の高齢化、世界的景気後退を逆手に取って、能登空港を中心とする地域活性化に向け、独自の手法で黒字経営を続ける手腕をユーモアいっぱいに語っていただいた。能登空港単体にとどまらず地域全体の行政・民間の垣根を取り払った大胆な発想・行動力・人材育成、共通の目的意識のもと役割・責任の明確な分担等マネジメントの真髄の話が続出。その経営センスは治療院経営にも活かせるヒントが盛りだくさん。
■東洋医学川柳
 国民の皆様に鍼灸あん摩マッサージ指圧療法を主とした東洋医学への理解を深め、普及啓発を図る目的で、東洋医学川柳募集をスタート。分科会会場で次の川柳が決定され、会場は和やかな笑いを楽しんだ。
★最優秀作品賞
「大人げない 上司に効くかも 小児鍼」 未病治 太郎
★優秀作品賞
「やいと好き 背中に広がる  天の川」 権蔵
「美人妻 灸の煙で 虫つかず」 山さん
 22年度の東洋医学川柳応募者総数は44名、応募作品総数は358作品。この中から入選作品10題が選ばれ、石川大会会場にて各賞が贈られました。
★平成22年度 入選作品
(1)大選手 守り育てた マッサージ     友彦
(2)あんた誰? 美顔鍼した 妻の顔     鍼仙人
(3)大人げない 上司に効くかも 小児鍼 【最優秀】 未病治太郎
(4)婆ちゃんは 注射が嫌い 鍼が好き    斌月
(5)いたいのは 鍼ではないわ 君のそば   フクチャン
(6)やいと好き 背中に広がる 天の川  【優秀】 権蔵
(7)美人妻 灸の煙で 虫つかず     【優秀】 山さん
(8)至陰にて 逆子ポコポコ 踊り出し    丹でん
(9)旅を行く 芭蕉支えし 三里の灸     嘉峰
(10)未病治は 楽しい老後の パートナー  むっちゃん
■特別講演
「地域に生かすアサーティブ・コミュニケーション」
金沢医科大学地域医療学部門 教授 神田 享勉(かんだつぎやす)
金沢医科大学地域医療学部門 教授 神田 享勉(かんだつぎやす)
 地域医療を担う鍼灸マッサージ師にとって必須である患者や周囲の人とのアサーティブ・コミュニケーション(自己表現する会話)手法について、ユーモアを交え参加者に問いかけながら楽しく講義された。
【アサーティブの基本1】相手をたて→自分→提案
【アサーティブの基本2】賛成→反対→提案
 この手法で周囲の人との会話が弾み、親近感がわき、身につけることにより、臨床にも社会生活にも活用できる。
■法制局分科会
「無資格無免許対策 総ざらい」
 表題にふさわしく、法制度の解釈や各地の報告等の質疑応答、参加者からの疑問・対策のヒントが活発に出され、熱心におこなわれた。また、各師会から届いた対策資料等の展示も注目を集め好評だった。
 
■観光地部分科会
「温泉とはり・きゅう・マッサージで健康つくり」
札幌国際大学観光学部 教授 松田 忠徳(まつだただのり)
札幌国際大学観光学部 教授 松田 忠徳(まつだただのり)
 人々が西洋医学の限界を感じ、アメリカでは代替医療から統合医療へ向かっている。日本も高齢化による医療費増大の対策として予防医療が必要である。湯治は予防医療に優れ代替医療との組み合わせで医療費削減が可能となる。
 鍼灸マッサージ師は、温泉と鍼灸マッサージ等を用いた「健康の専門家」として病気予防医療に係わる必要性を訴えた。
■学術講演
「トリガーポイント治療法」(講演/実技)
明治国際医療大学臨床鍼灸学教室 講師 伊藤 和憲(いとうかずのり)
明治国際医療大学臨床鍼灸学教室 講師 伊藤 和憲(いとうかずのり)
 経穴や単なる圧痛点とは似て非なるトリガーポイントを正しく理解し、臨床応用を可能にする知識と実技を提供。筋肉の痛みとしての特徴と見分け方を分かりやすく説明。実技では、大まかな診察の流れとトリガーポイントの検索法を示し、実際刺鍼し、刺入方法・角度等を詳細に説明。トリガーポイント療法は鍼だけでなく、徒手的手段で解消できるという説明は新しい治効理論となりえる。
■シンポジウム
「鍼灸医療推進研究会各部会活動報告と今後の活動方針について」
★シンポジスト
 研修作業部会長   小川 卓良(おがわたかよし)
 研究作業部会長   川喜田 健司(かわきたけんじ)
 普及啓発作業部会長 杉山 誠一(すぎやませいいち)
★座長
 全鍼師会副会長   高田 外司(たかたそとし)
 学術委員      木村 喜三郎(きむらきさぶろう)
 鍼灸医療推進研究会は、4団体で国民に対して質の高い鍼灸の提供と需要喚起を目的として組織され、5ヵ年計画で事業推進している。今年が最終年度。
 各作業部会長より、卒後教育内容の具体化、エビデンスの確立、国際的共同研究、ニュースレター発行・鍼灸net等の活動報告がされた。今後の大きな課題を秘めたシンポジウムとなった。
 
■保険局分科会
「療養費制度普及活動の公益性について」
 あん摩マッサージ及びはりきゅう施術に係る保険取り扱いの原点は被保険者がこれらの施術を「一部負担金のみで受療」可能とすることであり、「業」を目的としたものではない。この原点が希薄になった場合、公益性の議論に組みできないばかりか保険取り扱い推進にも影響する。複雑で多様な取り扱いをどのように進めるか、更なる広角度の判断が必要であるとの指針が示された。
■学術講演
「鍼灸のグローバル化とその条件」
森ノ宮医療大学保健医療学部鍼灸学科 教授 山下 仁(やましたひとし)
森ノ宮医療大学保健医療学部鍼灸学科 教授 山下 仁(やましたひとし)
 世界の鍼灸の現状と課題、これからの日本の鍼灸はグローバル化に向けてどうあるべきかとEBM、鍼灸医療の安全対策等の観点からわかりやすく講義。各国では鍼灸の研究のために国を挙げて多くの資金が提供され、グローバル化に伴い鍼灸の情報化が盛んになっている中、日本の鍼灸はデータベースがなく、世界の土俵にあげてもらえない現状がある。鍼灸及び鍼灸師の品質保証の重要性を訴えた。
 鍼灸のグローバル化とは、「標準化」「情報化」「ビジネス」「競争」がキーワード。
■学術局分科会
一般口演
一般口演
 初の試みとして一般口演を開催し、応募された15題を査読委員会で審査し、会場で発表していただいた。演者は発表時間の短い中でも日頃の臨床・教育への熱い想いをぶつけていた。会場からの十分な質疑応答時間がとれず、悔やまれた。
 
■介護事業推進委員会分科会
「あなたもできる!地域に根ざした介護予防」
 介護予防の地域支援事業が始まり5年が経過。鍼灸マッサージ師は日頃から高齢者や寝たきり、歩行困難の方に鍼灸マッサージ施術や機能訓練、心身ケアに力を注いでいる。「未病治」という概念は「介護予防」も包括する。シンポジウムでは地域の実例報告等がおこなわれ、その後「ゼンシン体操」の実技も実施。この体操のDVDも販売され好評を得た。
■学術講演
「ロコモティブ・シンドロームと高齢者スポーツ」
北山クリニック院長 北山 吉明(きたやまよしあき)
北山クリニック院長 北山 吉明(きたやまよしあき)
 スポーツセラピー部では今回高齢者スポーツの必要性について新しい観点から講演を企画。ロコモティブ・シンドロームとは運動器の障害による介護が必要な状態か、そうなるリスクが高い状態を指す。ロコモ対策に必要不可欠な高齢者の運動習慣の形成、習慣の持続に必要な考え方等を教えていただいた。最近の脳科学の発展により、運動と脳機能の関りについての紹介もされた。
■教育講演/視覚障害局分科会
「鍼灸マッサージ医学を築いた石川県の研究者たち」
元石川県立盲学校 教諭 松井 繁(まついしげる)
元石川県立盲学校 教諭 松井 繁(まついしげる)
 近代における3人の著名な業績を残した視覚障害者である研究者を取り上げた。我が国初めてマッサージ教育を開始し多くの科学的視点にたった著書を残した奥村 三策(おくむらさんさく)、鍼灸マッサージの「相乗効果」を期待する概念「三療」を提唱した三谷 復次郎(みたにまたじろう)、初の鍼の実験研究をおこない施鍼が人の血液に及ぼす影響に関することで教科書に取り上げられた。
景山 儀之助(かげやまぎのすけ)。歴史を学び、先駆的研究を学び、現在を学ぶ
ことにより、未来の展望があることを思うプログラムであった。以上
 
 
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