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第8回全鍼師会大会in北海道プログラム
11月1日(日)
第1部 開会式
第2部 特別講演(全鍼師会&日東医合同プログラム)
「住民と共に守る健康」講師:村上智彦(むらかみともひこ)医師
第3部 分科会
(1) 基調講演:あん摩・はり・きゅうの免疫効果(日東医)
(2) 鍼灸医療推進研究会3ヵ年中間報告と今後の活動について
(3) リスクマネージメント 〜この現実から学ぶもの〜
(4) 保険取扱いディスカッション 〜あなたならどうしますか?〜
第4部 分科会
(5) 臨床研修発表 (日東医)
(6) マッサージ等将来研究会報告
(7) リスクマネージメント 〜この現実から学ぶもの〜
(8) 保険取扱いディスカッション 〜あなたならどうしますか?〜
第5部 分科会
(9) 臨床研修発表(日東医)
(10)無免許問題の現状と対策 〜兇悍の徒の末路〜
(11)全国のスポーツセラピー徹底比較!
(12)流行る治療院をつくろう! 〜コストゼロ、魔法の集客術とは!?〜
第6部 学術講演(全鍼師会&日東医合同プログラム)
「響き合う医療とは」講師:西谷雅史(にしやまさし)医師
11月2日(月)
第7部 分科会
(13)統合医療とコメディカル(日東医)
(14)早わかり介護予防 〜実践編〜
(15)鍼灸マッサージ師による温泉療法コーディネーター
(16)ジャルアカデミー接遇講座 〜自己流から一流へ〜
 第8部 分科会
(17)統合医療とコメディカル(日東医)
(18)早わかり介護予防 〜実践編〜
(19)北海道におけるウインタースポーツの現状と選手を支える環境
      〜冬季オリンピック・バンクーバー大会に向け
      鍼灸マッサージ師の新たなる活躍の場を探る〜
(20)ジャルアカデミー接遇講座 〜自己流から一流へ〜
第9部 全鍼師会&日東医 フリートーク
第10部 閉会式
●特別講演
住民と共に守る健康
講師:村上 智彦(むらかみともひこ)先生
   医療法人財団夕張希望の杜理事長・夕張医療センター長  
   医師 薬剤師 臨床検査技師
経歴:1961年北海道生まれ
   1986年北海道薬科大学院薬学研究科修士課程修了
   1993年金沢医科大学卒業
自治医科大学地域医療学教室入局、南伊豆町国立湊病院、岩手県藤沢町民病院、
札幌医科大学非常勤講師、新潟県湯沢町保健医療センター、夕張市立総合病院
第2部 特別講演 住民と共に守る健康 村上智彦(むらかみともひこ)先生 冒頭、北海道出身である村上(むらかみ)先生の故郷や夕張市の美しい風景写真を紹介され、北海道の医療事情を語られた。
 北海道は1人当たりの医療費が全国1〜2位で施設依存度が最も高い地域であり、在宅で亡くなる方が最も少ない。その背景として人口10万人当たりの医療機関数が全国平均7.1に対して北海道は約11と高いことが考えられる。
 WHOの“健康”の定義を踏まえ「病気や障害があろうとも社会的に精神的に充実していれば健康である」とQOLと社会との調和の重要性を説いた。中でも予防医療に対する信念は並々ならぬものであり、特に歯周病と各種疾患の関係は、非常に興味深く、口腔ケアの重要性等、怠るとどのような事態を招くかを具体例で示し、丁寧に説明。また、危惧されている医療崩壊についてもWHOが発表した世界の医療水準では、アメリカが36位に対して、我が国は1位と優秀だが、国民の医療に対する満足度は非常に低い。問題は医療費削減や医師不足等多岐にわたるが、重要なのは地域で支えられる人は地域で支え、先端医療が必要な人がそれを受けられるという今後の医療の在り方をグローバルな視点で見つめて、取り組まれている。現在、自治体から一切の支援を受けられない状況の中、夕張希望の杜は在宅支援診療所、在宅支援歯科診療所を拠点に“支える医療”“小回りの効く医療”を目指し地域に深く密着し、安心して暮らせる地域づくりにスタッフ一丸となって邁進している。健康は環境、食事、習慣、検診が重要で自分自身で健康づくりを心掛けるべきと先生は熱く語り、健康11カ条の中から、“治すから支えるへ”“キュアからケアへ”“薬から食事へ”と提言された。
 最後に先生が「高齢者は地域の宝です」と満面の笑みを浮かべ語られ、その清々しい表情からは、力強い決意と熱意が感じられた。我々も医療従事者として高齢化社会を支える一員として、その責任の重さを再認識させられた講演であった。
(報告:鈴木 和彦・すずきかずひこ)
●分科会−2−(学術局)
鍼灸医療推進研究会シンポジウム
 鍼灸医療推進研究会3ヵ年中間報告と今後の活動について
座長:坂本 歩(さかもとあゆみ)先生((社)東洋療法学校協会副会長)
   高田 外司(たかたそとし)  ((社)全日本鍼灸マッサージ師会副会長)
シンポジスト:
   小川 卓良(おがわたかよし)先生(鍼灸医療推進研究会研修作業部会長)
   高橋 則人(たかはしのりひと)先生(鍼灸医療推進研究会研究作業部会委員)
   杉山 誠一(すぎやませいいち)先生(鍼灸医療推進研究会普及啓発作業部会長)
 昨年に続き「鍼灸医療推進研究会」が目指す事業の理解を求め、シンポジウムを企画した。今回は3部会の要旨を、資料(点字含む)として配布した。
 はじめに、座長の高田(たかた)が本研究会の構成団体、目的、事業などの詳細を説明後、坂本 歩(さかもとあゆみ)座長と各シンポジストを紹介し報告を受けた。

小川 卓良(おがわたかよし)部会長:初年度は国内外の鍼灸師及び医療職の卒後研修制度・免許更新制度を含む生涯研修の資料収集をおこない、卒後研修の講習内容と臨床実習の具体的なシステム原案を作成した。19年度は、卒後研修必修科目と選択科目のシラバスの作成、鍼灸師卒後臨床研修評価表の作成、臨床実習機関(鍼灸治療院等)基準の作成等を行った。今年度は卒後研修テキスト・スライド(保険適応疾患+膝痛)の作成が主体である。今後は卒後研修に合わせ卒前教育内容を検討し、卒後研修会の内容を具体的に作成する予定である。
高橋 則人(たかはしのりひと)委員:変形性膝関節症に対する鍼の効果のエビデンスを集め、その成果を普及することを主な目的として活動。また、鍼の臨床研究として、頚部症候群患者やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者に対するRCT(ランダム化比較試験)も実施し一定の成果を得てきた。さらに、日本の鍼の特徴を明らかにするために、日中韓の伝統的診断と治療をおこない、脳の活性化と白血球成分を指標に比較検討。一方、最新の鍼灸の世界レベルでの研究状況を紹介する為のデータベースを充実させる為の作業も進めている。今年度は整形外科を含む医療機関での変形性膝関節症患者に対する臨床試験の実施やその疾患に対する鍼灸効果についての英文、和文検索のレビューの実施をし、変形性膝関節症に対する鍼灸治療のベストケースの集積とそのデータベース化などを計画している。

杉山 誠一(すぎやませいいち)部会長: 19年度に鍼灸の概要をメディアに理解していただくために、また記事化の促進を実施する資料として報道基礎資料(FACT BOOK)を作成し、報道関係各社に送付、各団体のホームページにも掲載されている。その後、ニュースレターNo.1を発刊し現在No.6の準備中である。20年12月に、鍼灸界のポータルサイトとしての役割を担うべく「鍼灸net」を開設し、徐々にアクセス数が増加している。これまでの取り組みにおいて、メディアとの関係が構築されつつあり、鍼灸関連の露出拡大につながっている。今後もメディアが望む情報を把握しつつ、情報提供に努め、露出機会の増大に寄与していきたい。
 シンポジスト間での意見交換の後、フロアから情報収集と掲載内容の意見が述べられ、また鍼灸効果や症例の検索手段などの提案もあり、今後の事業活動に参考にすべき貴重な助言をいただいた。

 終わりに、坂本(さかもと)座長は当研究会に対し参加者のご理解とご支援を切望され、シンポジウムをまとめられた。
(報告:高田 外司・たかたそとし)
●分科会−3・7−(視覚障害局)
すべての会員がおなじステージで
フォーラム ―リスクマネージメント― 〜この現実から学ぶもの〜
講師:河崎 良一(かわさきりょういち・日本鍼灸マッサージ協同組合相談室長)
座長:梅宮 光男(うめみやみつお・視覚障害委員)
提言:仲澤 進 (なかざわすすむ・視覚障害委員)
統括:小澤 繁之(おざわしげゆき・視覚障害局長)
 私達にとって避けては通れない重いテーマでしたが、参加していただいた皆様の活発なご発言をいただき、とても有意義な時間となったことを感謝いたします。
 内容は、最初に日本鍼灸マッサージ協同組合相談室長 河崎 良一(かわさきりょういち)氏の「誤と110番の対応について」をテーマに事例を中心に講演していただき、その後シンポジウムの形式で梅宮(うめみや)委員を座長に視覚障害者の立場から仲澤(なかざわ)委員から「日常業務における過誤とリスクマネージメント」をテーマに提言をいただきました。
 そしてフロアとの意見交換に入りましたが講師への質問や日常業務に関することなど非常に活発な発言が続き、このような時間が実に必要なことを改めて感じました。
(報告:小澤 繁之・おざわしげゆき)
●分科会−4・8−(保険局)
保険取扱いディスカッション 〜あなたならどうしますか?〜
座長:吉井 保(よしいたもつ・保険局長)
 保険局の分科会へは「保険に関する最新の情報が得られる」と、期待を込めて参加される先生方も多い。だが今年の企画は「あなたならどうしますか?」という参加者への問いかけをテーマとした。
 浜田(はまだ)委員の挨拶、往田(おおた)委員の司会で始まった。
 先ず吉井(よしい)保険局長から保険運動の今までの経過、通知通達の出された経緯、保険取り扱い実績が資料で提供され、この説明と同時に現在の状況が詳しく紹介された。特に厚生労働省での定期協議においては通知通達を整える等“事務レベル”での協議は十分に尽くされた感がある。
 今後は「協定」か!「同意書の撤廃」か!という‘上位’での決着が期待される、と話された。
こうした状況を踏まえて、我々はどう対応すべきか!これまでの保険局の活動で良かったのか、悪かったのか!等々についてディスカッションして欲しいとフロアを「イエス(良い)」と「ノー(もっと他に良い方法があったのでは)」の二者に分け対面した形で意見を求めた。

 1.協定に向けてどのような方策が考えられるか
 2.どのような取組をしていけば同意書をなくせるか
 3.協定の実現に向けて業団は何をすべきか

という問いかけにフロアからは、「組織の一本化を図るべきだ」「政治力の強化を図れ」「医師会との協調を図るべきだ」等々の意見や要望が出た。概ね保険局の活動に賛同をいただいた形であったが、「私ならこうする」という発言がなかったのは非常に残念であった。
(報告:中野 義雄・なかのよしお)
●分科会−6−(学術局)
マッサージ等将来研究会報告
報告:川村 雅章(かわむらまさあき・法令部会委員)
   山本 登 (やまもとのぼる・普及啓発部会委員)
   高田 外司(たかたそとし・生涯・教育部会委員)
 本研究会は日東医学会を含む関連業団体が加盟して昨年6月活動を開始した。
当面する研究課題から3部会を設置し、それぞれ研究活動をおこなっている。
 今回は各部会より中間報告をおこなった。
 
1.法令部会
(1)他の医療関係の法令との比較検討(医師・保健師・助産師・看護師・診療放射線技師・臨床検査技師・理学療法士、作業療法士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師)
(2)あはき法からはり・きゅう法を分離した場合の想定される影響について
(3)19条の研究協議等を行った。
 法律の改正案は、本則に章を置き、条文の配列を変えるとともに、枝条文をなくし、条文の見出を設ける。第1章総則、第2章免許、第3章試験、第4章業務、第5章施術所、第6条医業類似行為、第7章雑則、第8章罰則とし、目的規定、定義規定を定め、法令用語の意味を統一的に示すよう改める。まもなく最終報告があはき等法推進協議会に提示される予定。
 
2.普及啓発部会
 これまで6回の部会を開いて普及啓発に関する諸問題を協議してきた。あはき推進協が使用を決めた安心のマークへ「安心・安全・効果的」のキャッチフレーズを付け普及させる。国家試験合格と厚生労働大臣免許者であることを周知する。リンパ浮腫における複合的理学療法等をマッサージ師の業務範疇ととらえて研修すること等々が上げられた。
 その結果、本部会よりホームページ製作にあたり具体的な内容を示し、10月24日開催の正副部長会議で後藤 治久部会長(ごとうはるひさ・学校協会)が提案することとした。今後、財政問題等を団体間で調整後に具体化される。伝えたいこと、訴えたいこと等、ホームページによる普及啓発が期待される。
 
3.生涯・教育部会
 全体会議を受けて第1回の部会を平成20年8月10日に開催し、名称を「生涯・教育部会」と決定。今後の取り組むべき課題などを決議した。
(1)生涯研修 
 1)各団体が生涯研修に積極的に取り組むよう働きかけていく。
 2)他団体主催の生涯研修会への参加、取得単位などで相互乗り入れがし易くなるように取り組む。
 3)東洋療法研修試験財団の「生涯研修実施要領」などが分かり易く取り組めるように、当部会が財
  団に提案していく。
(2)教育制度
 1)修業年限、教育資格などの教育制度全般を検討する。
(3)あん摩マッサージ指圧師有資格者(免許有資格者)に関する認定制度
 1)日本東洋医学系物理療法学会と並行して検討を進める。
 その後の部会では、各団体との情報交換などを行い委員の相互理解に時間を割いている。今年度は、新たに3名の委員が加わり課題に向けての活発な議論がなされているので段階的に成果物として提示したい。
●分科会−10−(法制局)
無免許問題の現状と対策 〜兇悍の徒の末路〜
川村 雅章(かわむらまさあき・法制局長・無資格無免許対策委員長)
山本 登 (やまもとのぼる・無資格無免許対策委員)
牧野 雅興(まきのまさあき・無資格無免許対策委員)
宮本 年紀(みやもととしき・無資格無免許対策委員)
杉田 久雄(すぎたひさお・会長)
1.事例集と資料展示
 今回の法制局分科会は二つの工夫で討議を深め、会場を盛り上げた。
 まずは事前に約50頁からなる「公益活動実施全国ネットワーク取組集」を作成し大会直前に師会長に送付し、当日は分科会参加者に配布した。これにより各師会の取り組みを互いに共有し、分科会で実質的討議の時間を多く取ることができた。
 そして会場前に資料(ポスター・チラシや啓発グッズ、また違法広告や無免許取り締まり記事)を展示した。これは分科会参加者以外の方にも関心をもってご覧いただいた。

第5部 分科会 無免許飾り付け

2.無免許問題の現状
 冒頭で川村(かわむら)法制局長から、「鳩山総理の東アジア共同体構想はタイ・スパ問題のからで要注意、民主党の統合医療政策もその方向性に留意すべき」との現状分析があった。

3.事例集への補足等(一部を紹介)
  岐阜=東京海上火災保険扱いのPTA連合会の24時間補償保険の規約に、鍼灸を祈祷と同列に扱って支払い対象外としていたのを、医師の指示書を条件に支払い可とする取り扱いを認めさせた。
  徳島=15人の逮捕者を出した無免許取り締まり事例で、県警の生活安全課に資料と情報を持参して何度も通い詰め、担当検事の要請で文書を提出し、法の規定する最高刑に処された。
発表された意見や取り組み(主なもの)
 ・マッサージの定義を立法化すべし。
 ・立法化の請願はかつて各都道府県で受理されているのだから、それを足がかりに条例制定という道筋もあるのでは。(すでに条例化をめざして活動をすすめている師会も)
 ・無資格者を雇用して無資格営業をしている免許者への罰則を強化すべし。

4.分科会の今後の課題
 終了予定時刻を過ぎてなお活発に発言を求める参加者が多かった。事例集については、見えにくい会員も情報を共有できるように、との要望があった。
(報告:宮本 年起・みやもととしき)
●分科会−11−(スポーツセラピー部)
全国のスポーツセラピー徹底比較!
座長: 林 俊秀 (はやしとしひで・スポーツセラピー部長)
発表者:高野 栄 (たかのさかえ・新潟県師会)
    小平 邦彦(おだいらくにひこ・栃木県師会)
    草川 正規(くさかわまさき・熊本県師会)
    中田 和宏(なかだかずひろ・全鍼師会学術委員)
 昨年の千葉大会ではスポーツマッサージ、スポーツ鍼灸の治療について徹底した報告と討議があり、全国からの強い要望もあり、北海道大会では全国の活動内容について紹介し活動の代表的な師会から発表をいただいた。

静岡=富士クロスカントリー大会で参加者のゼッケンに静岡県鍼灸マッサージ師会の名前を入れ、アピールした。

千葉=国体が来年であり、今そのための準備と研修に力を入れ、また国体の実行委員として活動をおこなっている。

新潟=発表はまず「ときめき新潟国体、新潟大会」の報告から始まり、台風と新型インフルエンザの影響を受けたこと、全種目には多すぎて参加ができなかったが、空手道、水泳、ソフトテニス、陸上で実施した。

栃木=日本陸連公認の大田原マラソンの選手のケアを毎年おこなっている。鍼の治療では、短く細い鍼を使って治療をおこなっている。(30mm、0.14mmが中心)

熊本=「九州一周駅伝高松宮杯競走大会」に九州各県が独自で対応している。

全鍼=学術委員から鍼の消毒についての説明があり、分科会は終了。
(報告:林 俊秀・はやしとしひで)
●分科会−12−(組織強化部)
流行る治療院をつくろう!〜コストゼロ、魔法の集客術とは!?〜
講師:古賀 慶之助(こがけいのすけ・組織強化部長)
 この分科会は事前受付で約130名の申し込みを受け、組織強化部一同、気合を入れて講演内容を吟味した。テーマは、コストのかからない集客方法。
 今回は初めての試みで講義中の座席配置はスクール形式ではなくコの字型でおこない、講師が中央に座り来場者がそれを囲んで距離を縮める方法をとった。なお、内容は下記の7項目を中心に講義した。

1)ホームページのSEO対策(SEO対策とはサーチエンジンの検索結果のページの表示順の上位に自らのWebサイトが表示されるように工夫すること)において、非常に簡単な方法で検索上位にあがるやり方を説明した。

2)治療院を含めた自分自身のキャラクターつくりと売りの発見の方法。なかなか気がつかない自分自身を見直すことで売りとなるキーワード、キャラクターが作成できるということを説明した。

3)マスコミやフリーペーパーの活用法、チラシの効果的な打ち方。特にプレスリリースの方法はお金をかけずに実践できる内容なので詳しく説明した。希望者には実際に作成した資料も送付した。

4)経営の3つの力とされる「商品力」「サービス力」「経営力」を治療院経営に置き換えて説明した。経済学のパレートの法則を用い、わかりやすく説明。

5)患者様を納得(納得=再来率UP)させる方法について実例を交え説明した。納得は治療内容だけでなく、その治療院に来院する価値、治療家に治療をしてもらう価値、現状分析の方法、時代が欲しているホスピタリティの話をした。

6)接遇の基本(身だしなみ、言葉遣い、態度、対応)を説明した。内容的にはもうひとつの分科会の接遇講座(ジャルアカデミー:自己流から一流へ)に内容が重複するので基本処遇のみの説明をおこなった。

7)今すぐにできる簡単な増客法と収益増収法を提案した。増客法は院内での説明と同意と、あとひとつ○○をするだけで増客できる講師が実践した内容を説明した。増収法は治療院の収益モデルを使い比較的簡単な方法で3割も収益が上がる方法を説明した。
(報告:古賀 慶之助・こがけいのすけ)
●学術講演
響き合う医療とは
講師: 西谷 雅史(にしやまさし)先生
    響きの杜クリニック院長 医師・医学博士
日本産科婦人科学会認定医・日本東洋医学学会専門医・日本ホメオパシー医学会
認定医・ホロトロピック・ネットワーク札幌代表・西野塾札幌同好会代表
経歴:1956年東京生まれ 北海道大学医学部卒業 元札幌厚生病院産婦人科主任部長
第6部 学術講演 響き合う医療 西谷雅史(にしやまさし)先生 「“響き合う医療”とは調和に向かう医療、思いやりのある心地よい医療のことです」と西谷(にしや)先生が述べ講演は始まった。医師を続けてきて、残念ながら西洋医学には、調和がなく、病名がないものは治療に結びつけることができないという欠点がある。もちろん、救急救命や病巣摘出など、西洋医学が欠かせない分野も多くあるが、西洋医学は科学に基づく学問で実際に目に見えないものや再現できないものは医学として認めないという科学特有の非常に排他的なスタンスの上に構築されている。なぜ、統合医療なのか。私達の身の周りには、たくさんの自然治癒現象が存在し、多くの人がそれを体験している。物質という肉体だけを診る西洋医学は、病気を診ても患者は診ないという傾向にある。そもそも人間は、実態のない “心”と物質的な“肉体”とで構成されていて、個々の体型、体質、性格も異なり、画一的ではない。疾病が多様化している現在、マニュアル的、画一的な治療法では対処できないのが現状なのだ。そして、プラセボについて新薬の二重盲検などの具体例を挙げ、人間の心が持つ影響力を説いた。統合医療とは「何よりも患者にとって最良の恩恵を与える」そして「患者が良くなることを目的とする医療」であって、東洋医学をはじめとする代替医療を取り入れ、統合的にケアをしていこうという動きで、我が国でもこの理念に多くの医師が賛同し広まりつつある。病気は内的、外的ストレスが原因であり、初期対応が重要な鍵を握っている。何となく身体の調子がおかしい、でもこれといった症状は出ていない状態を中医学では“未病”と位置付けている。この時に対応しない場合に病気が形となって出現する。西洋医学では形として現れなければ対処できないが、東洋医学を含めた代替医療は、表面に出ていないものを解決できる。つまり、病気を形成する前の段階の対応が可能な訳である。その後、実践されているホメオパシーの理論やレメディー(草花のエッセンス)などを説明。最後に、「病気を治すことは患者を治すことであり、患者の肉体、感情、精神、魂などの全体像にアプローチしていくことが
大切。病気を治すためには、心と身体、心と心、心と環境の調和が必要」と“響き合う医療”の理念を熱く語った。代替医療を担う私達に対して社会は大きな期待を寄せていることを実感した。
(報告:鈴木 和彦・すずきかずひこ)
●分科会−14・18−(介護事業推進委員会)
早わかり介護予防 〜実践編〜
座長:小川 眞悟(おがわしんご・介護事業推進委員会委員長代行)
シンポジスト:朝日山 一男(あさひやまかずお・委員・神奈川県師会)
       長嶺 芳文 (ながみねよしふみ・埼玉県師会)
       新部 功  (にいべいさお・北海道師会)
       常盤 和成 (ときわかずしげ・石川県師会)
 今回のシンポジウムでは、座長の小川(おがわ)より地域支援事業の概要と国の動き等の説明後、実際に地域支援事業を受託し活動している師会の具体的事例を発表していただいた。

神奈川=二宮町において社会福祉協議会から地元中郡鍼灸マッサージ師会で委託され、介護予防教室の開催、ミニデイサービスに介護予防教室への講師派遣を会員で分担しておこなっている事例を報告。

埼玉=川口市・鳩ヶ谷市・富士見市での特定高齢者施策を、公民館や市役所、各施術所で受託しておこなっている事例。当初募集要項で運動指導員の対象者にマッサージ師がなかったが、積極的に鍼灸マッサージ師の知識や技術をアプローチすることでマッサージ師が運動指導員に明記された経緯があり、実績を積み上げることが大切であると報告。

北海道=デイサービスの空き時間を利用して特定高齢者施策として運動機能向上プログラムを実践している事例報告。

石川=地元鍼灸マッサージ師会と金沢市が契約して、各施術所単位で特定高齢者運動機能向上事業を請け負い、1クール24回、定員3名以内で週2回3ヵ月・1回90分・一人単価1回3000円の内容でおこなうこととなった。この事業は我々の業界にとって大切な実績であり、地域の施術所が介護予防の役割を担い、地域の健康増進と介護予防ができるということは、社会的役割が大きい。ここまで成果があった背景には平成19年6月・12月に開催された全鍼師会「地域健康つくり指導者講習会」を受講後、翌年7月・8月にかけて、石川県師会で「地域健康つくり指導者講習会」を開催し、行政・介護支援専門員協会などにも協力を要請、地元新聞社にも取材依頼をし3回も新聞に掲載され、積極的にアピールしてきた結果である。

 このように全国の取り組みと具体的な参入方法を聞く事ができ大変参考になった。
 最後に、経絡テストと簡単にできる介護予防運動の実技をおこなった。

 平成24年には介護保険制度の大きな改正があり、今後予防給付も地域支援事業として、各自治体で企画・運営することになると予想される。業界としても地域の社会貢献と鍼灸マッサージ師の活躍できる場となるまたとないチャンス。そのためには、全国の地元師会で具体的に取り込むことが肝要です。介護事業推進委員会でも、今後も年2回地域健康つくり指導者講習会を開催しますので、できるだけ多くの方々が参加し、地元で普及啓発をおこなっていただきたいと思います。
(報告:小川 眞悟・おがわしんご)
●分科会−15−(観光地部)
鍼灸マッサージ師による温泉療養コーディネーター
講師:山田 真以知(やまだしんいち・観光地部長)
 ここ数年来、健康つくりと代替療法として「温泉とはり、きゅう、マッサージで健康つくり」その担い手となる、あはき師による「温泉療養コーディネーター」の必要性を提唱してきました。
 前回の千葉大会観光地分科会に出席された方や都市部の方も多く、温泉療養に関心を持っていただき心強く思っています。 
 鍼灸マッサージの治効理論の大半は詰まる所、自律神経のバランスを整えることに帰するならば、新潟大の安保(あぼ)教授、金沢医大の山口(やまぐち)教授が唱える白血球による自律神経支配の法則を(免疫力を高める)臨床応用するには、温泉湯治が最も副作用や費用が少なくて済む利点があります。
 温泉と鍼灸マッサージを組み合わせれば、相乗効果が期待できるのです。
 以前にも述べましたが、温泉湯治を初めて提唱し利用した医師は、江戸中期の後藤 艮山(ごとうこんざん)と香川 修庵(かがわしゅうあん)です。艮山(こんざん)は「温泉は灸治と同じ」とし温泉湯治ができない時は灸を薦めた。また、熊の胆や民間療法も用いて費用の掛からない医療を行い「湯、熊、灸、庵」と言われた。艮山(こんざん)、修庵(しゅうあん)は温泉湯治の優れた効果を認めた最初の医師でした。温泉と高齢社会と医療費との関連では、温泉を積極的に活用している自治体では、老人医療費が低下しているところがあるそうです。病院よりも温泉へ。
(報告:山田 真以知・やまだしんいち)
●分科会−16・20−(組織強化部)
ジャルアカデミーによる接遇講座 〜自己流から一流へ〜
講師:南 ます代(みなみますよ)氏(ジャルアカデミー)
 我々医療サービスにおいても、患者様との接点が一番に重要となることは当然で、昨今では「ホスピタリティ(お互いを思いやり、手厚くもてなすこと)」という言葉が一般に浸透し始めています。くつろぎ、癒やし、痛みや不安を取り除くといったサービスを提供する治療院にとってホスピタリティ精神あふれるサービスは欠かせない要素の一つになります。いくら内装や設備を整えても患者様は満足して
くれません。ホスピタリティの意味を意識すると新たな世界が見えてきます。顧客、利用者の立場になって喜んでもらう為にはどうするかと、発想する所から新たな付加価値が生まれ、サービスが向上し、それに携わる人も成長します。今後の業界、治療院の成長にはホスピタリティ精神が大きな鍵を握ると思います。そこで今回は接遇の講演の第一人者の“ジャルアカデミー”より講師を招聘し50分×2の
100分の予定で講演を開催したが、聴講者の熱心な質問や講師の計らいで予定を大きく超えてご講演いただいた。抄録に掲載された要旨を下記に記すが、今までの講演と違って聴講者が皆で一緒に考え、参加して研修をするワークシート作成方式を採用した。熱気にあふれた研修会であった。 【内容】
・オリエンテーション
 患者接遇マナーの重要性を理解し「信頼される鍼灸マッサージ師」に必要なポイントを押さえる。
・患者様との豊かな人間関係を築く基本5原則
 患者様とのより良い人間関係づくりのために思いやりの気持ちの伝え方を学ぶ。
 「挨拶・表情・身だしなみ・言葉遣い・態度」の5項目を温かな患者接遇マナーの基本として捉え、その大切さと実践のポイントを考える。
・患者接遇応対ロールプレイ
 態度は「目に入る言葉」と言われ、相手に対する思いやりや心構えを形にして表現する力を持っている。数ある治療院の中から選んでいただいていることへの感謝の気持ちや、気遣いが伝わる立ち振る舞いを実践的に身に付ける。
(報告:古賀 慶之助・こがけいのすけ)
●分科会−19−(事業局)
北海道におけるウインタースポーツの現状と選手を支える環境
 〜冬季オリンピック・バンクーバー大会に向け鍼灸マッサージ師の新たなる
    活躍の場を探る〜
座長:常通 道夫(じょうつうみちお)先生
   (北海道ハイテクノロジー専門学校スポーツ分野マネージャー)
パネリスト:
   船木 和喜(ふなきかずよし)氏
   (長野五輪個人・団体金メダリスト、FITスキーチーム所属)
   山影 博明(やまかげひろあき)氏
   (長野五輪スケート500mファイナリスト、北海道ハイテクAC所属)
   小柳 利哉(こやなぎとしや)氏
   (王子アイスホッケーチームトレーナー)
   上野 正博(うえのまさひろ)氏(FITスキーチームトレーナー)
   笹川 隆人(ささかわたかと)(青森県トレーナー部会 副部会長)
第8部 分科会 ウィンタースポーツ 船木和喜(ふなきかずよし)氏 2010年カナダ・バンクーバー冬季オリンピックを前に、各種競技の候補者争いも熾烈になってきている。特に北海道においては数多くの冬季競技の選手を輩出してきたが近年、少子化の影響に加え子供の遊び文化の変化が重なり冬季スポーツに取り組む青少年が少なくなってきている現状がある。また経済の悪化に伴い、企業チームも廃部などに追い込まれ、選手も行き場を失い引退を余儀なくされていることなどから、ますます冬のスポーツ離れが懸念される。
 それらの影響はスポーツの分野に留まらず、一般からアスリートまでの治療やコンディショニングを手掛ける我々の業界にも関係することと考え、実際に活躍している現役アスリートやコーチ、現在トレーナーとして活躍している鍼灸マッサージ師などをパネリストに、冬季スポーツの現状と将来について鍼灸マッサージ業界から発信できることを話し合った。
 船木(ふなき)選手からは冬季スポーツの選手人口の減少と日本のスポーツに対する意識の低さについて提言があり、青少年の選手サポートのための育成基金設立の経緯について紹介された。
山影(やまかげ)元選手は自身の選手体験を生かし、現在鍼灸師の国家資格取得のため猛勉強中とのこと、是非頑張ってもらいたい。
 各トレーナーからは選手への治療はもちろんのこと、選手・監督・保護者とのコミュニケーション能力の重要性について共通の認識を示した。また傷害ケアだけでなく、コンディショニングから競技サポート、メンタル管理などの包括サポートの環境づくりへの業界の取り組みを求める声が聞かれた。
 より効率的なスポーツ鍼灸・マッサージ分野の指導者育成を含めた体制作りが不可欠であり、スポーツを支えるため鍼灸マッサージ師に寄せられる期待の大きさを感じる分科会となった。
(報告:笹川 隆人・ささかわたかと)
●フリートーク(全鍼師会&日東医)
全鍼師会&日東医の将来展望 〜最良の関係構築のために〜
座長:丸山 芳也(まるやまよしや・全鍼師会広報局長)
パネリスト:緒方 昭広(おがたあきひろ)先生
      (日東医学会学会長・医学博士・理教連会長・
       筑波技術大学保健科学部保健学科教授)
      藤井 亮輔(ふじいりょうすけ)先生
      (日東医学会・筑波技術大学保健科学部保健学科准教授)
      高田 外司(たかたそとし 全鍼師会副会長・学術局長)
      伊藤 久夫(いとうひさお 全鍼師会組織局長・大阪府師会会長)
 「全鍼師会と日東医学会は、これまで協力体制を保ち、最近では大会の連結開催、共同開催と歩み寄りをみせているが、今後の両団体の在るべき姿を現状の諸問題を踏まえ、将来展望について考えたい」と座長の丸山(まるやま)広報局長の軽快な語り口でスタート。まず、自己紹介を兼ねテーマについてパネリストの方々に意見を求めた。

緒方(おがた)先生=日東医学会評議員会において学会長に選出されたこと、及び、当面の課題を報告し、会員に理解を求めた。日東医学会のスタンスは学理研究の追求と会員の資質の向上を主眼として運営し、日東医学会を含めた7団体で検討されている認定マッサージ師制度の実現に向け全力であたりたい。業界としても患者中心の鍼灸マッサージの提供を追究し、国民の信頼をより一層得られるように努めていただきたい。

藤井(ふじい)先生=鍼灸マッサージは大切な国民の医療文化であるという認識を持っていただきたい。現在、無免許者の横行や一部の柔道整復師によるマッサージなどの問題があり、健全な医療サービスと位置付けるのは難しく、まず健全な医療文化として再構築する責任が業団及び学会にある。全鍼師会並びに日東医学会は鍼・灸・マッサージ師の国内唯一の組織であり、“学”と“術”は表裏の関係なのでお互いにこの接点を大切に協力し合い、鍼灸マッサージを更に発展させるべきである。魅力ある学会の構築が、今後の鍵を握っている。

高田(たかた)先生=日東医学会を含めた7団体で資質の向上を目途として認定制度を確立するための基準案を詰め、その為にも日東医学会には、中心的役割を果たしていただきたい。6団体をはじめ全鍼師会としても多くの方が日東医学会に入会されるよう努め、業団と学会とが連携し社会に鍼灸マッサージを強力にアピールしていきたい。

伊藤(いとう)先生=認定機関は鍼灸マッサージの学会である日東医学会以外になく、認定の為の講習会などを積極的に日東医学会が中心となって開催し、それを全鍼師会がサポートする形態が望ましい。また、会費も組織強化を念頭に検討の余地があるのではないか。今後は業団、学会、養成校の連携が不可欠であり、更に全鍼師会と日鍼会も、より一層連携を深めていく事が望ましいと一歩踏み込んだ意見を述べた。

 フロアに意見を求めると、「認定制度実現までの期間は」「マッサージの養成校の不足が無資格者を助長しているのでは」「研究発表のノウハウを養成校で在学中に教え研究発表を容易にできるように」などの質問や意見、「両団体が協力を深め鍼灸マッサージが更に発展することを願っています」と激励の言葉も聞かれ、会場内が一体となった。

集合写真
(報告:鈴木 和彦・すずきかずひこ)
 
 
 
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