平成24年度スポーツセラピー研修会

日時：8月26日（日）午後1時〜5時

場　所：山形市福祉文化センター

　

１．『スポーツ障害診療の基礎について』

　

　時間：午後1時〜3時

　講師：スポーツセラピー局長 梁瀬 吉仁

　

概要:骨盤矯正の3つのストレッチ（実技）

この3つのストレッチをやって、左右差がないようにしておく。

　

棒体操（実技）

　　

　椎間関節を緩め、胸肋関節のずれを治し背中、肩回りを緩めます。

講義としてはこれまでのスポーツセラピー研修のまとめとして、スポーツ外傷・障害の診断、治療、応急処置（昨年4月より人工呼吸を省略して心臓マッサージを1分間に100回行うに変った、熱中症対策として日頃から尿で体液濃度を測れる機器を使用している）リコンディショニングテクニック（概要・物理療法・PNF・フォームローラー・栄養とサプリメント）、スポーツ装具、アフターケア（ストレッチング・アイシング）についてありました。

　

　

２．『空手の特性について』

　

　時間：午後３時〜４時

　講師：白蓮会館山形支部長 伊藤 颯康先生

　

概要：空手はインド古来の格闘技に源を発し、仏教東漸に伴って各地に影響を及ぼし、各民族固有の格闘技と結びつきながら、中国、沖縄に伝来した。もともと古くから沖縄に伝わる手（ティー）という武術とが融合し琉球拳法（唐手）として誕生した。松村宗棍、船腰義珍を擁した首里手、宮城長順を擁した那覇手、泊手の三派がある。

昭和10年、船越義珍によって「唐」の字が「空」へと改められた。般若心経の「色即是空」より「空」の文字が取られ、「空手」という文字が誕生した。

宮城長順が創始者の剛柔流、船越義珍創始の松濤館流、摩文仁賢和創始の糸東流、大塚博紀創始の和道流の四大流派がある。

のちに全日本空手道連盟が設立されて、1981年に国体種目として正式に採用された。

　

３．実技について

　

　時間：午後4時〜5時

　講師：梁瀬　吉仁

　

　腸脛靱帯炎の治療について：別名ランナー膝はランニングによる膝関節周辺のスポーツ障害の総称で、さまざまな病態が含まれます。今回は、狭義のランナー膝として腸脛靱帯が膝部外側で摩擦し、疼痛が発生する。

腸脛靱帯炎が起きている大転子は外側に出っ張って腸脛靱帯を押して、膝関節外側部に痛みが出ます。大転子が出っ張るのは坐骨が後・外側にずれて、内転筋が内旋した状態に捻じれます。腸肋筋も捻じれ骨盤を上にひっぱります。慢性の腸脛靱帯炎は腰椎から胸椎まで内捻することがあります。中殿筋も雑巾を絞ったように捻じれます。

これらのことを念頭において、坐骨を手技でニュートラルに戻します。AKAにて仙腸関節を緩めます。緩みを確認したら、腸肋筋を母指による持続圧でストレッチします。膝抱えによって、更にストレッチします。膝抱えの状態からAKAにて椎骨の内捻を矯正します。

大腿骨・中殿筋の捻じれをとります。最後に腸脛靱帯の圧痛を確認します。

患者自身にも立位で股関節外旋・外転位、膝関節軽度屈曲位から股関節内旋・内転させながら、膝を伸展させて痛みが再現しなければ終了です。

　

４．参加者